D&D第5版リプレイ・ケルベロス2「ラヴィニアの章」-その3-

■シーン9:”しかめ面のイルカ亭”(承前)

DM:ナイリスとヴァルディスが情報収集できますよ。
ナイリス:ヴァルディスさんどうぞ。
ヴァルディス:じゃあ、酔いつぶれた男へ。子供を連れた主婦は坊っちゃんにまかせる。
ナイリス:まかされてしまった。
ヴァルディス:酒瓶片手に、「よう大将。出来上がってるじゃねえか!」一緒のテーブルに付く。
DM(酔いつぶれた男):「なんだあ、あんた。見ない顔だなあ」
ヴァルディス:「ちょっと旅の途中でなぁ。で、なんか最近知ってることねえか。人さらい、とか」酒を注ぎながら。
DM(酔いつぶれた男):「あんた勇敢だねえ。でへへ」と完全に酔っぱらっている。【魅力】〈説得〉判定をどうぞ。
ヴァルディス:インスピレーション使いまーす。(ダイスを振って)11だな。
DM:「でへへ。すまねえな兄ちゃん」注がれた酒をうまそうに飲んでいる。
ヴァルディス:「で、なにか知らねえか? ん?」にこにこ。
DM(酔いつぶれた男):飲み干して、「はい、お代わり」とコップを差し出す。
ムース:こいつがめついぞ。
ヴァルディス:おのれ。
DM:要は判定失敗ですね。
ヴァルディス:やっぱり酒を飲んでる奴はだめだな、ホールド・パースン(対人金縛り)でも打ってしばらく麻痺でもさせてやろうか!
ナイリス:じっと見ていますよ。
ヴァルディス:……おのれ。すごすご帰ろう。

DM:最後はナイリスです。
ナイリス:主婦のところに行こうとしていたんですが、犬に気を取られます。「あの、撫でて大丈夫ですか?」
ランディル(犬):「ワン、ワンワン!」
DM(犬を連れた渋い老人):「わしもこいつもよそ者はあまり好かんがな」と渋い声で言う。
ナイリス:とりあえず撫でてみます。
DM:であれば、【判断力】〈動物使い〉で判定してみてください。
ナイリス:(ダイスを振って)15。
ランディル(犬):「…………」
DM:犬は大人しく撫でられますよ。
ナイリス:「よしよし、君はいい皮だな」
ヴァルディス:皮。
ランディル:だめでは?
DM(犬を連れた渋い老人):ギロリ! と老人がにらむ。
ナイリス:ほめたんだけどな……。立ち上がって老人を見て姿勢を正し、「失礼しました。誘拐事件について調べているのですが、何かご存知のことはありませんか?」
DM(犬を連れた渋い老人):「わしはこの村でも嫌われ者でな。あんたらに協力できることはないな」
ナイリス:「最近、何か気になることなどありませんか」
DM:「さあな。子供がさらわれたとか聞いたが、わしには関係ないことだ」【魅力】〈説得〉判定をどうぞ。
ナイリス:インスピレーションを使っておこうか。(ダイスを振って)16ですよ。
DM(犬を連れた渋い老人):「わしは狩人だ。わしから教えることができることはない。何か聞きたいことがあればまた来てくれ」
ランディル:16でも無理なのか!?
ナイリス:「そうですか、お時間を取らせてしまい申しわけありませんでした」
DM:老人はフォークを持って食事の続きにもどります。
ナイリス:これは特定の質問に対して答えてくれる系のNPCですね。


■シーン10:森の中にて

DM:ラヴィニアとランディルのシーンに切り替えましょう。 
ラヴィニア:森レンジャーの面目躍如、森の中を一直線に案内している。
ランディル:木に登って雲梯みたいにして通るところとかあったりするんだな。
DM:ファンタジーぽいですね!
ラヴィニア:「ここを通るのが一番早くてね。ここを通るときは野イチゴがあって美味しいの」藪の中をかがんで通ったりする。
ムース:その案内についていけるのすごい。
DM:受動【判断力】《知覚》を教えてください。
ラヴィニア:不意打ちかなー? 14です。
ランディル:12だ。
DM:ラヴィニアは何か違和感を感じましたよ。
ラヴィニア:頭上の枝につかまってくるんっと逆上がり。枝の上に立ってきょろきょろと。「ここなんか変だよ。行きに通った時となんか違う……」
ランディル:ラヴィニアの様子に止まって自分も木の上に昇る。
DM:【知力】〈捜査〉判定をどうぞ。
ラヴィニア:せっかくなのでインスピレーションを使っていこう。(ダイスを振って)17。
DM:気のせいか、何も見つからなかった。
ランディル:17で!?
DM:はい(笑)。
ラヴィニア:「気のせいかなぁ……いこっか、ナイリスが待ってるよ!」ランディル見上げてさっき取った野イチゴをつまみ。
ランディル:「気のせい、かなあ。勘は大事にしたほうがいいんだけど。とくにそれが専門家のものならね」


■シーン11:ふたたび酒場

DM:社交的やりとりシーンの続きです。前のシーンと同じ手順です。
ナイリス:酔いつぶれた男のところには僕が行きましょうかね。
DM:どうぞ。
ナイリス:水を持って、「失礼します。先ほど僕の連れがお話をうかがったとは思うのですが、僕も少しお話してよろしいですか」
DM(酔いつぶれた男):「おう。あんたもお仲間かい。楽しく飲もうや。でへへ」【魅力】〈説得〉判定をどうぞ。
ナイリス:(ダイスを振って)23。水を注ぎながら、「誘拐事件について調べているのですが、何かご存知ありませんか」
DM(酔いつぶれた男):「誘拐事件? さあなあ。でへへ。なんでも聞いてくれ、どんどん答えちゃうよ」
ムース:明らかにヴァルディスの時と態度が違う(笑)。
ヴァルディス:くっ……。
ナイリス:「誘拐と同じころにノールが現れたと聞いていますが、そのあたりについて何か知りませんか」
DM(酔いつぶれた男):「ノール! おれはあいつらのこと知っているんだよ」と小声になる。
ナイリス:顔を近づけて、「何か……あったんですか」
DM(酔いつぶれた男):酒臭い息を吐きながら、「ノールどもは狼牙嶺(ろうがりょう)という岩山に潜んでいるんだ。今や道もなくなって辿り着くことすらできないけどな」
ナイリス:「なぜその場所を知っているんですか」
DM(酔いつぶれた男):「おれは物知りだからなあ。でへへ」と言って、ばたりとテーブルに突っ伏す。そのままいびきをかき始めた。
ナイリス:祈りを捧げて二人のところへ戻ろう。「狼牙嶺にノールがいるらしいです!」
ヴァルディス:「でかした!」酔いつぶれた男の席から酒を回収しながら。
ナイリス:ヴァルディスさんのお酒ですしね……。

DM:次はどなたが行きますか?
ムース:それでは俺が犬を連れた渋い老人に行ってもいいか。
ナイリス:ムースさんお願いします。
ムース:俺は〈説得〉よりも〈威圧〉か〈ペテン〉の方が得意なので、〈ペテン〉でいきたいです。いいですか?
DM:いいですよ。どうぞ。
ムース:出目に不安があるのでインスピレーションを使います。(ダイスを振って)16。
DM:どういう演出でしょう?
ムース:「俺は森のモンスターの駆除を村から依頼された者なんだが……」
DM(犬を連れた渋い老人):「それがわしとどう関係があるんだ」食事を続ける。
ムース:「さっき連れの者からあなたが猟師だと聞いたんだが、危険なモンスターに森をうろちょろされたら困るだろ。何か知っていることがあれば教えてくれないか」
DM(犬を連れた渋い老人):「何も知らないね」
ラヴィニア:狼牙嶺への道を……。
ムース:そうか。「狼牙嶺の行き方とか知らんかね」
DM(犬を連れた渋い老人):「……100gpだ」
ムース:「さようなら」金などあるかー!
ナイリス:ムースさんスカンピンでしたね。
DM:老人は食事も終わり立ち上がって帰ろうとしますよ。
ムース:坊っちゃんとヴァルさんの元に戻り事情を伝える。「俺にはどうすることもできん!」
ナイリス:「道中で入用になるからと思って貯めているんですが……」とりあえず100gpをムースさんに渡します。
ムース:「待ってくれご老人。ここに50gpある。この金で情報をくれないか。この村の子供の命がかかっているんだ」
DM:老人は立ち止まる。【魅力】の好きな技能で判定どうぞ。目標値は15としましょう!
ナイリス:何か僕にかっこいいことを言ってインスピレーションを稼いでください、ムースさん。
ムース:「ここは俺に任せろ。裏切りは得意だが坊っちゃんの期待は裏切らねぇよ」じゃあ〈威圧〉で。
ナイリス:「ムースさんありがとうございます。信じて……ますよ」
DM:いいでしょう。ムースにインスピレーションをあげます。
ムース:やったー。さっそくこのインスピレーションを使います。(ダイスを振って)20です!
DM:成功です!
ナイリス:信じていました!
DM(犬を連れた渋い老人):ムースの気迫に圧されたのか肩をすくめて、「人助けとはあんたも物好きだな。負けたよ。その50gpで手を打とう。いつ行くんだ」
ムース:「このあとに仲間と合流してからだ。タイミングのいい時間帯でもあるのかい」
DM(犬を連れた渋い老人):「昼間の方がいいだろ。行くときはわしの家に寄ってくれ」と家の場所を教えて犬を連れて店を出て行く。
ムース:「助かるよ。よろしくな」と言って見送ろう。
ムース:ふう、これで俺の役目は果たしたな、と残りの50gpを懐にいれる。
一同:(笑)。
ナイリス:「ああ、いいですよ。そのつもりでしたし」
一同:優しい。
ナイリス:「ちゃんと報酬から引いておきますから安心してください」
DM:ナイリスにインスピレーションあげましょう。
ナイリス:やったー。


■シーン12:再会

 ”しかめ面のイルカ亭”をラヴィニアとランディルが訪れた。

ランディル:旅人ぽくにこにこして、ラヴィニアのためにドアをあけて待とう。
ラヴィニア:「みんなどこにいるんだろ。待ち合わせ場所決め手なかったなあ……」って促されるままに酒場に入って、「あーっ! ひどいひどい。ボクがランディル迎えに行ってる間にみんなで何か食べてたの!?」野イチゴの汁を口端につナイリス:その声に振り返って、「ラヴィニア、良かった! 遅いから心配してたんんだ」と駆け寄ろう。
DM:ようやく全員集合ですね。
ヴァルディス:「よう嬢ちゃん。別になんも食ってねえよ」とりあえず芋のしっぽを投げる。
ラヴィニア:「うん! あとちょっとでノールに食べられちゃうところだったんだけど……あっ、お芋!」
ランディル:「!?」見知った顔を見つけてぱっと笑う。「ナイリィ! 元気にしてたか。いや元気そうだな。ふふ」
DM:テッソも嬉しそうに酒場を走り回る。
ナイリス:「ランディ兄さん!」と駆け寄ろうとして、ちょっと思い直して立ち止まり。「……ランディルさん、お久しぶりです」と頭を下げます。
ムース:二人の様子を、えっ? 誰? みたいな顔で見ている。
ランディル:「ん? うん。……」ちょっと考えて、「そっちがいい?」とナイリスに聞いちゃう。答えはわかってるので求めてない。
ヴァルディス:やべえのが増えたのかという顔で見ている。
ランディル:きょろきょろと酒場の面々を見回して人好きのする笑顔を浮かべますね。「やあ。知人からの依頼でね。君たちの道中に助力するようにと。どうやら事態は君たちが思っている以上にややこしいものになっているようだよ」
ムース:「ラヴィちゃん、さっきノールを食べちゃうとい言ったかい?」
ナイリス:「ノール? ノールに会ったんですか」再会を喜ぶ暇もなさそうだ。
ラヴィニア:「食べないよー。森で寝てて起きたら、ノールに引きずられてて……ランディルがいなかったら食べられちゃってたかも」

 ヴァルディスとムースはランディルに目を向ける。

ランディル:「ナイリスとは昔の馴染みでね。その伝手で俺がつかわされた、と。俺はランディル。ランディル・ロストレイン。そこのレディ・ラヴィニアとは森で」
ラヴィニア:「でも、二人でやっつけたからね!」
ナイリス:「そうでしたか、ありがとうございました。よかったねラヴィニア」
ヴァルディス:「二人で仕留めるたぁ、なかなかやるじゃねえか」
ランディル:「森で彼女が引きずられているのを見かけたのさ。まあ、ちょっとは痛い思いはしたが、そこまでヤワにはできてないよ」肩をちょっとおさえる。
ナイリス:「二人とも疲れているようですね。休憩しながらお互いの状況を確認しましょうか」
ランディル:あずかってきた手紙を渡そう。「剣の師匠からだぞ」母親とは言わないほうがいいだろうなーと思って!
ナイリス:「ありがとうございます。お元気そうでしたか」大事そうに受け取ります。
ランディル:「呼ばれて行ってみたら元気に鹿の皮を剥いでいたよ。腕を上げていたような……」
ヴァルディス:「師匠……こわっ……」引きつった顔で。
ナイリス:郷愁に浸った顔で、「なつかしいなあ……」
ランディル:「その人は俺の剣の師匠でもあるんだが……怖いなんてもんじゃなかったな」
ヴァルディス:「強い奴とは戦ってみたいが、皮は剥がれたくないな」
ナイリス:「でも僕の知っている人の中で一番きれいで優しい人ですよ」
ナイリス:手紙はあとで一人で読もう。「さて、とりあえず僕らは街で起きている誘拐事件を解決するために、ノールの討伐を考えているところでした」
ランディル:「ノールの。誘拐事件か……なるほど、俺の見たのはさらわれるところだったのか」
ムース:「ラヴィちゃんは子供と間違われたわけか。まあ奴らはみな殺しでいいんじゃないか」
ヴァルディス:「腕が鳴るぜ」
ラヴィニア:「じゃボクたちが倒したノールのほかにもいるんだ」

DM:このシーンは子供を連れた主婦に情報収集をして終りましょうか。
ムース:「ヴァルさん、ご婦人と話したがっていたよな」
ランディル:(笑)。
ヴァルディス:「よっしゃ、俺様が華麗にマダムから情報を聞き出してやるぜ」
ナイリス:「ヴァルディスさん……悪いことしちゃだめですよ」
ランディル:「ノールが子供を誘拐しているなら、その人は相当ストレスに感じているはずだ。寄り添ってやるといい」
ナイリス:じっと見ています。
ヴァルディス:「ま、見てろって。すぐに情報引き出してくるぜ。へい、そこのマダム! 少しお時間よろしいかな」
ムース:前のめりすぎだろ。
ランディル:なんでナンパする感じでいくんだ(笑)。
DM(子供をつれた主婦):「ええ。もう食事も終わりましたので、息子と帰るところですが」
ヴァルディス:「マダムはちょいワルに弱い」ってメンズクレリックに書いてあった。
ランディル:メンズクレリック。
ムース:俺も増刊号でよんだぞ。
ヴァルディス:「男なら長ものを使え」とか、「テンパスが俺にもっと輝けと囁いている」とか名言が多い。
ナイリス:クレリックなんだと思ってるんですか!
DM:廃刊間近だな。
ヴァルディス:「最近この辺で発生している誘拐事件について調査している者ですが、なにかご存知な事があれば些細な事でもお教えしていただきたく」
DM(子供をつれた主婦):「ええ、怖いですよね。うちの息子も心配で目が離せません」【魅力】判定をどうぞ。
ムース:また【魅力】だ。ここで男の真価が試されるな。
ヴァルディス:「そうでしょうそうでしょう、そうならないためにも早期に解決せねばならんのです。ノールも関わっているらしいですが……」インスピレーションが足らない。かっこいいこと言わないと……。
ランディル:失敗したら行ってやるよ。
ヴァルディス:いや、インスピレーションに頼るから駄目なんだ! 一発勝負にかける!
一同:おおお!
ヴァルディス:(ダイスを振って)出目「1」。
一同:(爆笑)。
ヴァルディス:撮れ高が高い!
DM:うるせえよ!
ナイリス:さすがの僕も後ろを向いて震えています。
DM(子供):「なんかこのおじさん怖いね。あっちにいる冒険者さんたちの方がかっこいいよ!」
ランディル:ひ、ひどい!
ムース:笑いがおさえらえれない(笑)。
ヴァルディス:「ウオァー!!」キレる!
ランディル:キレるなよ。
DM:「きゃー」と子供がナイリスの方に逃げてくる。
ラヴィニア:きゃー!
ヴァルディス:「畜生! 子供なんて嫌いだ!」酒場から駆け出していく。
ランディル:酒場から!?
ヴァルディス:ここ、本になると泣きながら駆け出していく俺のイラストが入るからね。
DM:いらねえよ、そんなイラスト。

ナイリス:可愛そうに……。子供に、「ごめんね、あのおじちゃんはちょっと微妙なお年頃なんだ」
ランディル:「そうそう。あのおじちゃんは酔っ払っているんだ。お酒は怖いね」
ラヴィニア:「ヴァルおじさんのぽっけには野菜のしっぽ入ってるから、今度一緒にこっそり食べよう」
ヴァルディス:仲間の気配りを察してドアからのぞいている……。
一同:(笑)。
DM(子供をつれた主婦):「すみません。見ず知らずの方に失礼なことを。あの方大丈夫でしょうか? 泣きながら外に駆け出していったような」
ムース:「驚かせてしまってこちらこそすみません。俺たちは村から子供の誘拐事件を解決するように依頼された者です」
DM:では、ナイリスは【魅力】判定をどうぞ。
ナイリス:(ダイスを振って)うーん、6ですね。
DM:特に反応はなし。
ナイリス:子供受けするタイプではないんです……。
ムース:子供も皮を剥がれると思ったか。
ランディル:それは怖いな。
ナイリス:悪いことしていない人にそんなことしませんよ。「ランディルさんお願いします」
ランディル:「ごめんねえ。冒険者なんてやってるとこわーいモンスターと戦ったりばっかりで、顔や口が怖くなっちゃうんだ」(ダイスを振って)10。うーん低め。
DM:惜しい。
ラヴィニア:せっかくだし子供つながりで自分も振ってみようかな。「ねー、ほかの子達はどこでいなくなったの?」
DM:どうぞ。
ラヴィニア:(ダイスを振って)12。
ランディル:いけただろ!?
DM:お見事!
ムース:子供がついに心を開いた。
DM(子供):同じ目線のラヴィニアに、「君も冒険者なの? 最近、黒い甲冑の騎士をみたよ。村はずれの森の方に行ったんだ」
ランディル:黒い甲冑の騎士……。
ナイリス:急に不穏。
ラヴィニア:「甲冑……? ノールじゃなくって?」
DM(子供):「うん!」と元気に返事をし母のもとに走っていく。
ラヴィニア:そんな人いたっけか。うーん。
ナイリス:「黒い甲冑。こんな村にいたら目立ちそうなものですが。何者ですかね」
ランディル:リマルドが死んだ時に現れた人物が黒甲冑だな。
ラヴィニア:ああっ! その人か……。「あのおばさんが言ってた人かなぁ……」
ランディル:「甲冑を着るような地位のある人物が何らかの理由があってドライリーヴスの森に行ったらしい。気をつけろよ。これは……」
ナイリス:「気になりますが。とりあえずノールの方を優先しましょう」大休憩中をしましょう。どこか静かなところで手紙を読もう。
ムース:「いずれにしろ。今、森は物騒だから近づかないことだね。俺たちが退治して戻ってくるのを待っててくれ」と言って親子を安心させよう。倒すのは俺ではないがな。
DM:おお。ムースにインスピレーションあげましょう。
ムース:やったー。
ヴァルディス:「倒すのは……俺だ!」戻ってきた。
ランディル:うるせえ(笑)。
ナイリス:「おかえりなさい、寒かったでしょう。はい、お茶」
ヴァルディス:「うぅ……すまないねぇ、坊っちゃん……」
ランディル:「面白い人だねえ」
DM:賑やかでなによりです。
ナイリス:「みんないい人ですよ」
ランディル:「うん、いい人だな。罪人とは思えないくらいにね」
一同:(笑)。


■シーン13:休憩シーン

 みんなは宿で疲れを癒しているだろう。僕は月明かりの下で母さんからの手紙を読んだ。

ナイリス:外に出て夜風にあたりながら月の光で手紙を読みます。
DM:雰囲気ありますね。
ナイリス:巻いた羊皮紙の紐を解いて目を通しましょう。

 多元宇宙のかの世界より来たりし英雄たちの剣よ。フォーゴトン・レルムの地に目覚め、テウ=テル=クェシアに力をかしたまえ

ラヴィニア:奇妙すぎる!
ランディル:想定以上におかしい手紙だ。
DM:テウ=テル=クェシアとはエルフ語でムーン・エルフという意味です。
ランディル:かっこいい。
ヴァルディス:まさかの異世界転生ものだったとは……。
一同:(笑)。
DM:すると、腰のロングソード、アンドレが震動を始めます。
ナイリス:「これは……母さん」とアンドレを抜き月光の元にかかげます。

「カイト……ランスフォ……。うん? ここはどこだ?」
 その時、アンドレが声を発した。

ナイリス:しゃべっ!
ラヴィニア:アンドレ―! 転生したら皮剥ぎ族の剣だった。
ナイリス:ムーン・エルフだってば!!
DM(アンドレ):「あれ? 君があたらしい主かな」
ナイリス:「……?」
DM(アンドレ):「名前はなんて言うんだい」
ナイリス:「えーと、ナイリスです。初めまして……」
ムース:剣と会話しているよ。
DM:ダンジョンマスターガイドの218ページのムーンブレードのカスタムバージョンです。
ラヴィニア:レジェンダリーの魔法アイテムだ。いいなー。
ナイリス:高いやつ。
ランディル:いいなー。
DM(アンドレ):「ナイリスかあ」輝きとともに刀身にルーン文字が刻まれる。
ラヴィニア:主の名前を刻んだ。
ナイリス:「まだ幼名ですけど……。ええと、アンドレでいいんですか」
DM(アンドレ):「いいとも。これからよろしく」
ナイリス:「よろしくお願いします。あのところで……なんで剣なのにしゃべってるんですか。なんで今までしゃべってなかったんですか」
DM(アンドレ):「いままでは眠ったいたような……とても長い時間……」
ナイリス:「そうなんですか……」

 僕はしばらくアンドレを見つめていた。


■シーン14:ランディル

ランディル:DM。やっておきたいシーンがあります。
DM:はい。どのようなシーンでしょうか。
ランディル:背景の犯罪者の特徴である犯罪ネットワークとのコネを使って、「カドマン司教を殺した暗殺者」に会おうとして、できないと言われたいです!
DM:……なるほど。
ランディル:ヴァルディスのことなら断られる理由がないはず。断るなら「他にいるが教えられない」「分からない」のどちらかなのでヴァルディスは無罪確定になります。
ヴァルディス:俺は無実です。
DM:わかりました。ランディルがそのように動くのは期待していた通りです!
ランディル:もしヴァルディスが本物の犯罪者なら、それはそれでナイリスが危ないだろうしね。
ナイリス:優しい。
ランディル:そうだな……。やる気のないボロッボロの商店があるんですよ。商品が埃を被っても店主はそれを放置しているような。
DM:はい。
ランディル:もちろん儲かってないんですが。夜中にそこに行って、当然閉まっている扉を特定の符丁で叩く。
DM:扉が少し開きます。
ランディル:周囲をもう一度確認して、するっと扉の隙間から中へ入りますね。「やあ。ちょっと世話になるよ。なに、会いたい人がいるのさ」
DM(商店の店主):「早めにすませてくれよ」
ランディル:「紹介してほしい人、と言う方が正確かな。仕事を頼みたいんだ。カドマン司教を始末したやつにね」
DM(商店の店主):一瞬、息を止めた気配のあとに、「悪いことは言わねえ。それはやめておいた方がいい」
ランディル:「いるけど、危険なやつなんだな。……腕が立つという意味だけじゃなく、後ろについてるんだな。関わるべきでないものが」
DM(商店の店主):「テンパスのカドマン司教は、『ヴァルディスとかいう男に殺された』。俺なら、『はいわかりました』と言って忘れるね」
ランディル:「……そういうことか」これ以上突っ込んでも、いたずらに危険を引き寄せるだけだな。特にこの人に。「俺のことも忘れてくれ、なんて虫が良すぎるかな」多分、嗅ぎ回るやつの情報を売ってくれというやつもどこかにはいるんだろうな、と。
DM:再び扉が少し開く気配。
ランディル:にこっと笑って、手をひらひらと振って出ていこう。「どうやらこの様子じゃ『罪人』は無罪の連中だ。これを仕込んだ相手の裏は、さて……」
ヴァルディス:俺の無実はランディルにかかっている……。
ランディル:「ああ、思ったよりややこしい。シアが心配性だと思ったけれど、これは妥当な配慮じゃないか」

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