シノビガミ戦国編リプレイ「真田十勇士大戦」其の三

■メインフェイズ 第一サイクル(その2)

四、 根津甚八 -忍法しのび煎餅-


甚八:清海入道のお爺ちゃんとは【秘密】の交換をしたいところだなー。
清海入道:交換しよう。
小助:最後のほうが動きやすい。大物は最後にゆっくり動くものよ(笑)。
甚八:では、こちらからドラマシーンをつくるようー!
GM:はーい。戦国シーン表をどうぞ!
甚八:(ダイスを振って)。

 荒れ果てた廃寺。ネズミがカサカサと這いまわる本堂の中を、残された本尊が見下ろしている。

甚八:由利鎌之助の襲撃をくぐり抜けた後、わざとらしく人気のない廃寺まで足を向けてみますね。どう考えてもこの辺りには誰も居ないように思えるんですが、本堂に踏み込むとサッと散っていくネズミをよそに、腕組みしてこう言う。「あんだけ騒いだ割には、大人しかったじゃねえか。まだまだ引退って歳じゃねえだろ?」清海入道がこれを聞いている前提で喋ります。
GM:かっこいい。清海入道登場ですね。
清海入道:「歳を取ると、無駄なことが億劫になるものよ、おまえもあと十……いや五年もすればわかってくるわい」と言って天井の梁から降りてきます。
GM:これまたかっこいい。
甚八:「おいおい、俺はあんたみたいに生涯現役を目指してんだ、勝手に耄碌されちゃ困らぁ」音もなく降りた入道の方を振り返り、「無駄、ねえ。慧眼なのか何なのか、小助が聞いたらどんな顔をするか」面白そうにケラケラいながら。
清海入道:「さすがに見つかるから音も立てられなんだわ」保存食の煎餅を取り出して食べつつ。
甚八:満足した辺りですっと目を細めて。「で、無駄な殴り合いの間に有益なことでも探ってたんだろ? 差し詰め、三河の狸の腹の色、とかな」
清海入道:「……身内から探るかはちと迷ったが、まずは佐助殺しの下手人は敵方かと思っての、調べてきたわ」
六郎:まあ、最初に徳川方を疑うのが常道でしょうしなあ。
清海入道:一応、身内からやるような人情なしでもない、というアピールでもあります(笑)。
六郎:さすが一度は仏門に入った人だ。
甚八:ぱり、といい音を立てるせんべいに、成る程と納得げに顎を撫でながら頷く。「佐助を殺って一番得するのは徳川方だろうしな。乱世とはいえ、理由がなきゃ人は殺さん。仮に忍者でもな。ついさっき身内で殴り合った身だ、鎌之助のあれは六郎が悪いのかとも思ったが……」六郎の事情について知っていることを示唆しておこう。
清海入道:「ふむ、歳を取ると遠回しな話がまどろっこしくての、こっちはわざわざ敵地まで行って空振りのようなそうでもないような。つまり、身内も探らねばならんのさ、少しわしと謀るか?」
六郎:ああ、俺の【秘密】だけがどんどん丸裸にされていきそうな予感が(笑)。
甚八:「少なくとも、あんたは身内を殺して焼けとは言わなそうだな」
清海入道:交換には応じますよー。
甚八:六郎の【秘密】を入道に渡しますね。
清海入道:こちらも徳川家康の【秘密】を渡したいです。

 甚八に徳川家康の【秘密】が、清海入道に六郎の【秘密】が渡る。その内容とは……。

清海入道:むむっ!
甚八:おい(笑)!
六郎:清海入道の爺っさまにも知られてしまったか、我が【秘密】……! そして家康の【秘密】も気になる。
甚八:「おっと……。見事に藪を突いたら蛇が出てやがるな、こりゃあ」
清海入道:「お前のそういう妙に口ぶりの剽げたところは嫌いじゃないわ、お前が下手人でないといいが」……うえー。人を疑うことしかできない(笑)。
六郎:シノビガミめいてきましたなあ(笑)。

GM:では。甚八は情報判定をしましょうか?
甚八:「なぁに、いまだ互いの腹の内さえ分かりゃしねえんだ。腹の内が分からねえでもな、俺はあんたが好きだよ」清海入道を尊敬できると思っておりますね。
六郎:甚八はいい男だなあ。それだけに、どんな【秘密】持ってるんだろうなあ。
清海入道:ちょー気になる(笑)。
甚八:といった所で、意味深な会話をゴニョゴニョしたので、《暗号術》で清海入道へ感情判定とでも行きますかね。
GM:面白いですね。どうぞ。
六郎:ふーむ、とりあえず甚八は清海入道と縁を結びますか。
甚八:(ダイスを振って)「8」。調子がいいぞい!

 感情表を振った結果、甚八と清海入道共には「 忠誠(プラス)/侮蔑(マイナス)」。

清海入道:おお(笑)。これはどうしようかな。
甚八:おっとすごいツンデレみたいになった。こんなことを言っておきながら、出来るだけは助力しようかなと思っている。忠誠にします。
清海入道:甚八を疑うのはできるだけ最後にしよう。家康の【秘密】にあの反応をするということは、わしより真田の家のことを考えてると相手に感服し忠誠を取得します。
GM:はい。分かりました。
甚八:「勝手にべらべら喋っておいてなんだが、六郎なんかの生き方は、あんたから見りゃかなり青く映るだろうな」ちょっと喉のところで引っかかるような声を出して、「けどまあ、俺に免じてってのもおかしいが、ちったあ許してやってくれや」何を、とは【秘密】に抵触するので言えないけどね!
六郎:甚八アニキ……!
甚八:少し眉を下げて、仕方のない子供を見たあとのような顔で笑いますね。
清海入道:「フン、傑物といえど一人忍びの死に執着するわしも大したもんではないわい。では死なぬようにな」
六郎:どっちもカッケーなあ!
甚八:寺社でするように手を合わせて拝むスタイルの礼をとって、「忍びなれど、命への敬意があるあんたは、やはり僧でもあるんだな」と言って、解散だ!
清海入道:手の煎餅の粉を払ってでていく。

 急な来客に散っていたネズミたちが、粉を求めてチチチ、と集まる。廃寺は元のように佇んでいた……。


五、 穴山小助 -忍法死言状-

GM:第一サイクルのPCシーンの最後! 小助のシーンですね。
清海入道:きた、一番怪しい人。
甚八:さて、何が起きるかなあ(笑)。
小助:現在【秘密】を調べることができるNPCは……。
甚八:真田信繁、徳川家康、霧隠才蔵、おひろの四人。
GM:才蔵の【秘密】は戦果でのみ取得することができます。
小助:目的の幸村を直接しらべれないんだよな。ちょっと動きずらいな……。
甚八:幸村はまだハンドアウトが出てないね。いつか出るのか、それとも……。
小助:いや、メタに動くなら手はいくつか思いつくんだけど。PCとしての動機が発生しない行動ばかりで。
GM:なるほど。
甚八:わふうさんのストイックな姿勢。
小助:しょうがない! 誰かを悪役に仕立て上げよう。
一同:(爆笑)。
小助:では甚八を生贄に仕立て上げよう。
六郎:コワーイ!
甚八:生け贄って言ったぞ(笑)。
小助:シーン表降ります。(ダイスを振って)……。

 荒れ果てた村。カラスの不吉な鳴き声が聞こえてくる中で、やせ細った村人たちが、うつろな瞳でこちらを伺っている。

GM:大坂も荒れ果てているようです。
小助:では死体が積みあがった村で、「これは……甚八の太刀筋……」
甚八:すごい早さで生贄にされた(爆笑)。
GM:徳川兵の死体なのでしょう。
小助:「やはり、十勇士に裏切りあり、の密書は本当であったか……」
六郎:あずかり知らぬところでガンガン積みあがっていく裏切者フラグ。
小助:「もはや十勇士といえど、敵か味方は全て分からぬ」
甚八:ん? 小助視点だと、現状微妙に説得力があるぞこの説は?
小助:「分からぬ以上はこの小助、全てを疑って掛かる。それだけが、殿を、引いては真田そのものを守るのだ」そういって死体に話しかけます。「こやつが一番の苦悶の顔をして死んでおる。くくく、さぞ悔しだろう……。どれ、お前の恨みを晴らしてあげるから何を見たのかお話し……」《腹話術》で甚八の【秘密】を情報判定します。
GM:よろしいでしょう!
小助:(ダイスを振って)「2」。おっと。
GM:ファンブルですね。
甚八:あ、背景で「有名」を持っています。俺の【秘密】の情報判定に失敗すると、一回振り直せます。
GM:振り直し可能ですね!
甚八:これ振り直しだからファンブルの効果は受けないよね?
GM:そのように裁定しましょう。
小助:では、「っち、こやつ何も知らぬ」
GM:ひでえ!
清海入道:知恵者が馬鹿に負ける展開だ(笑)。
甚八:ものすごくドライに死体を投げ捨てる様子が見えた気がしたよ(笑)。さっきまであんなに絡んでたのに「ちっ」って雑に……。
六郎:はい次、次! 的な(笑)。
小助:「では、そこの女子、お前の死に方は美しいな。どれ話すがいい」振り直し。(ダイスを振って)「7」。成功。
GM:おみごと。では、まず甚八の【秘密】を渡しましょう。
六郎:甚八の【秘密】、どんなのだろうなー?

 小助に甚八の【秘密】が渡る。その内容とは……。

小助:「賢しいな、甚八。その程度の謀、この小助には全てお見通しよ」そういって消えます。
甚八:あ、すごい。台詞が上手い。
六郎:ほほう。


六、 マスターシーン -忍法精水蝋-

GM:マスターシーンです。ここは清海入道さんにご登場願いたいです。
清海入道:ほほう。
GM:場所はオープニングと同じく真田丸跡地の佐助が安置れている寺にしましょう。
清海入道:いいですね。一通り調べてみたが空振りで再びここに戻ってきている。

「兄者」
 と声がかかる。


甚八:おっ、誰か来たぞ。
六郎:為三入道ですかね。
清海入道:「お前も来たのか」神妙な顔で振り返りましょう。
GM(三好為三入道に扮して):達観したような顔で、「ついに存分に腕比べをする時が来たのう」
小助:死亡フラグだ。
甚八:可哀想なことを言うな(笑)。
清海入道:「おぬしがそう言うか。いや、そういうことなのだろうさ」

 清海入道の棍棒を握る拳に熱泥のような感触。その拳が蝋のようなものに固められている。

甚八:また珍妙な忍法を使いよる。
清海入道:「これはお前の仕業か?」
GM(三好為三入道に扮して):「忍法精水蝋。わしは自由に射精することができる。そして精水を自在に固めることができる。いかが?」
甚八:マジかよ! すげえなっ!
六郎:やっぱりエロ忍法じゃないかっ! 「いかが?」じゃないよ(笑)!
清海入道:「はは、はははははは」
小助:こんなアホな設定をGMが深夜に真面目に練ってるかと思うと胸が熱い……。
清海入道:「兄弟と言ってもこういうものか、そうだわな、小助の気持ちもわかるわ。……では、始めるか」
GM:というわけで、戦闘シーンです。乱入する方はどうぞ。
甚八:【感情】を結んでいるので乱入できるぞー。
GM:はい。甚八は乱入できます。六郎が特殊な乱入は可能ですが。
六郎:青海入道の【居所】は知ってるものの、今の状況下で参戦する動機が思いつかないです。
小助:我らは高見の見物よ。
GM:そのほうが自然ではありますね。では、甚八のみ登場してください。
甚八:「水をさすようで悪い、な、っと」と言いながら、奥の方から出て来よう。
清海入道:「なに、兄弟水入らずが嬉しい年ではないわ」
六郎:入道さん、渋いなー!
甚八:「そりゃ良かった、水入らずが嬉しかった場合、まず俺が二人がかりで殴られる事になる」けらけらと面白そうに笑う。
GM(三好為三入道に扮して):「甚八か。では、まとめて相手しようかのう」
甚八:「んじゃ、まあ、好き嫌いでやらしてもらおうかね。言った手前ってのもあることだし、な!」
清海入道:では無言で構えましょう。

GM:第1ラウンド!
清海入道:はい。
GM:プロットしましょう。為三入道は【奈落】を使用。
清海入道:おわ。
GM:(ダイスを振って)成功。【奈落】もプロットします。プロットが同じだと《掘削術》の判定に失敗したら逆凪になります。
清海入道:わしは【怪力】があるから近いといえば近いけど。
GM:まあ、精水で体の自由が奪われるという演出と見事にマッチしたデータです!
甚八:マッチしたじゃねえよ(爆笑)!
GM:さて、プロット公開しましょう。

 プロット値は、清海入道と為三入道が5、【奈落】が2、甚八が1。

甚八:お、上手く【奈落】は外せたな。
GM:では、プロット5から処理しましょう。清海入道と為三入道の同時行動ですね。清海入道からどうぞ。
清海入道:はい。
GM(三好為三入道に扮して):「さすが兄者。気が合うのう!」
清海入道:「面白いものだわ」
清海入道:さて、【乱神】は使っておきたいから使うかな。(ダイスを振って)「11」。
甚八:ひええ(笑)。
GM:うわ! 大成功ですね。以降3ラウンド、追加で接近戦ダメージ1点ですね。
清海入道:「お前の前で本気をだすのも久しぶりだわ」続いて【接近戦攻撃】行きますよ。
GM(三好為三入道に扮して):「おう!」
甚八:「おいおい、こいつぁ野暮だったか……? 年季の違いってなぁ恐ろしいや」清海入道膨れ上がったように見える闘気に少し気圧されながら。
清海入道:《怪力》で判定。(ダイスを振って)「11」。成功。なんか出目が良い、思ったよりわし怒ってるのかも。
六郎:すげえ!
GM:しかし。こちらも《怪力》は持っている。(ダイスを振って)「7」。避けた!
甚八:なんと。似ているんだなあ。
清海入道:おもしろそうに「はは、お前はそうだったの」
六郎:おおう、さすがは兄弟。やりおる。
GM:では。為三入道は普通に【接近戦攻撃】です。《怪力》で判定。(ダイスを振って)「4」。ファンブル! うわー!
清海入道:よしよし。
甚八:押されたな
GM:では。先ほどの清海入道の拳の一撃が少しこめかみ辺りにかすめていたことにしましょう。

「さすが……、兄者。かすっただけでのう」
 為三入道は膝ががくがくと震え、崩れる。


GM:為三入道は逆凪です。
清海入道:「これも、いつものことじゃったろうに」と言って睨みつけますよ。
六郎:おおう、かっこいい決着だ!
甚八:ウワー! すごいかっこいい。もうわたしTVの前でキャーって言うだけの人になりたい。

GM:では。プロットは1の甚八は?
甚八:「おう、好機に勝機ってな」ニヤッと笑って、言ったことに反して何も動いていないように見えますね。【火縄式他力本銃】を為三入道に。
GM:この演出が気になりますねえ。
甚八:《野戦術》で判定。(ダイスを振って)成功。
GM:ぎゃー!
甚八:「いや何、ちとな。あんたら見るからに組手だろう。その上、俺より速ぇとくらぁ、鉛玉を置いときゃ痛かろうなぁ」説明しよう! 二人が非常に高速でやり取りをするであろうことを見切った甚八は、その動きを予測し、軌道上に到達するよう既に撃っていた……。いや、正確には弾を投げていた、のだ!
GM:なるほど! そうだったのか!
甚八:非常に高速な動きをする忍者にとって、遅く動くものはもはや止まって見える!! 止まった鉛の弾に高速のまま当たれば……。そう、早ければ早いほど、強ければ強いほど、痛打を受けることになるのだ! あ、【後の先】つきの射撃戦ダメージ2点です。
GM:ひどい!
六郎:光速で動ける忍者相手ならではの戦法だ。
GM(三好為三入道に扮して):「礼を言うぞう、甚八。わしはここまで……。この兄弟喧嘩は兄者の勝ちだ。存分に拳を交えた。満足だ。のう兄者」と言って脱落します。
清海入道:「もうちょっと修行せい、人前でこれではな。勝手に満足するのはお前のよくないところよ」
GM(三好為三入道に扮して):「わはは。完敗だのう」
甚八:「そうそう、精進しようや。現に清海入道の方ときたら、全部弾くか避けやがった、信じられねえな」撃ってたけど無効化してたよという演出で上げておく。
GM:うまいね。
六郎:これまでの口ぶりからして、鎌之助といい、為三入道といい、ただ敵に回ったわけではないっぽい?
甚八:狂ったような様子もなかったですしね、今のところ。

GM:では。第1ラウンドは終りますが。脱落する人は?
清海入道:しません。
甚八:「邪魔したな」と言って脱落しよう。
清海入道:勝者かー。
甚八:ですぞー。
GM:戦果として選べるのは。甚八に対する【感情】か、【秘密】を獲得するか。
清海入道:【感情】は持ってますからね。書き換えようとも思わないし。【秘密】秘密をいただければ。
GM:はい。

 清海入道に甚八の【秘密】が渡る。その内容とは……。

清海入道:「なるほど、見込みは外れてなかったのかもしれんな」
甚八:「備えあれば憂いなしってね。期待に応えるのも中々骨だぜ」
六郎:そして、いつの間にやら一番の情報弱者になり下がっておるのではないですかね、俺!
清海入道:「あとは小助か……」とぼとぼと歩きつつ、呟いて去りましょう。


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